とつか町だより

アクセスカウンタ

zoom RSS 万世一系はトンデモか

<<   作成日時 : 2005/08/03 11:49   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

7月26日に「皇室典範に関する有識者会議」から「今後の検討に向けた論点の整理」が出されました。

皇位継承に関しては、女帝を認めるか否かがクローズ・アップされる傾向にありますが、本当に問題なのは「男系相続」にこだわるのか、「女系相続」も可能な形に変えていくのかということらしいです。
中継ぎとしての女帝ならば今までにも例があり、愛子内親王の即位それ自体は、皇室典範をちょこちょこっと修正すれば、さして支障はないものと思われます。
そのあとをどうするかということですね。

今回の「論点整理」においては、「男系男子の維持」「女系相続の容認」の両論を併記する形となっていますが、現実問題として「男系男子」を維持しようとすれば、戦後に臣籍降下したいわゆる「旧宮家」を引っ張り出してこないといけないわけです。
話題になってからちょっとぼくも調べてみたのですが、現在も存続している「旧宮家」というのはみんな「伏見宮系」であり、「伏見宮家」というのは北朝3代崇光天皇(1334-1398)の皇子である栄仁親王が初代なんですね。
伏見宮家からは、そのあと102代後花園天皇(1419-1470)が即位していて、今の天皇家はその子孫ということになります。つまり、600年ほどさかのぼれば、今の天皇家と「旧宮家」の共通の先祖があらわれるというわけです。(なお、伏見宮家には第116代桃園天皇(1741-1762)の皇子である貞行親王が養子に入ったりしているのですが、結局その系統は残らなかったようです。)

さてさて、男系維持派、特に高崎経済大の八木秀次助教授あたりは、たとえ共通の祖先が600年前にさかのぼろうとも、男系相続を維持することが必要だと言っているようです。
まあそういう主張があることはいいんですが、彼らがその根拠として持ち出しているのが、「男系相続を維持しないと、これまで連綿と受け継がれてきた神武天皇のY染色体が途切れてしまう」、とかなんとかいう寝言だそうです。なんだかなあ。これぞ疑似科学という感じ。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai6/6siryou2.pdf

ぼくが思うに、天皇家がはるか昔から続く伝統ある血統である、というのは一種のフィクションであって、問題なのは、国民がそのフィクションを信じられるかどうか(あるいは、まあ信じてやってもいいと思えるかどうか)ということです。ここで「Y染色体」とかいう一見「科学的」に見えるけれどもぜんぜん科学的でない根拠を持ち出してしまうあたりに、男系維持派(というか八木秀次助教授)の弱さを感じてしまいます。

「生物学上の父と息子は共通のY染色体を持つ」というのが「科学的」なのは確かでしょう。生物学者はその部分でもって八木助教授の主張を科学的だと認めているわけです。
一方、今の天皇が神武天皇と本当に血が繋がっているのかどうかは、科学的には確かめようのない話です。みんながそのように信じているかどうかの問題であるわけです。
次元の違う二つの問題をくっつけているのが、男系論を胡散臭くしているように思えます。
少なくとも、「神武天皇のY染色体を持っているから旧宮家を復活させろ」と言っても、ほとんどの国民は賛同しないでしょう。むしろ荒唐無稽な主張としか聞こえないですよね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「万世一系はトンデモか」について
「万世一系はトンデモか」について  皇室神話はフィクションにすぎないという割り切り方には、わたしも賛成です。民族神話が100%史実だなんて非科学を信じろというほうが無理だと思います。  問題は、そのフィクションを語りつぐのか、あなたの世代でこわしてしまうのかの選択でしょう。語りつぐことに意義を感じないのと、だからといって、積極的に壊してしてしまうのとでは、ちょっとちがいますね。意義は感じないけど、害も感じないから、とりあえず前例に従おうか、という解決法もあるわけです。  それともうちょ... ...続きを見る
罵愚と話そう「日本からの発言」
2005/08/03 17:58

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
万世一系はトンデモか とつか町だより/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる