読売新聞の本日付「編集手帳」が消え行く「急行列車」の話題を取り上げている。大学に入るため九州から列車で上京する三四郎は、夜遅く名古屋に着いて1泊して、翌日の夜、東京に到着する。夏目漱石の小説「三四郎」の冒頭部分だ◆当時の時刻表から、乗車したのはおそらく各駅停車と想像される。もっとも「三四郎」が書かれる2年前の1906年には、急行料金を徴収する寝台急行が、東海道線に登場する。1912年には特急も誕生した◆その後、大正から昭和にかけて、急行列車は、全国津々浦々に庶民の足として普及した。最盛期の60年代後半には、一時約300種類を数えている◆今や、JRの急行は風前のともしびだ。18日のダイヤ改正では、名古屋―奈良を結ぶ急行「かすが」が姿を消す。臨時急行を除くと、残るのは東京―大阪間の寝台急行「銀河」など6種類に過ぎない◆新幹線が各地で開業する中で、在来線の急行は次々と整理され、豪華車両の特急に格上げされたり、快速にとって代わられたりした。中途半端なサービスではもはや採算がとれないということなのだろう◆消えた急行には、芭蕉の俳句にちなんだ「天の川」、源平の古戦場からとった「はやとも」などもあった。最近は「スーパー」「ワイドビュー」などのカタカナを冠した特急が、やたら目につく。せめて名称ぐらいは、旅情を楽しめるものにできないものだろうか。 全編鉄道の話題でなんだか嬉しいというか、執筆者ってきっと「鉄」の人だよね。急行「はやとも」なんて、なかなか出てこないよ普通。 ぼくが特急列車の愛称で昔から気に入らないのが「北近畿」。本当に味も素っ気もないというか、もうちょっと何とかならないかと思う。あと「スーパーホワイトアロー」もちょっと。地元では正式名称で呼ぶ人は少なくて、「エル特急」と呼ばれているとか(Wikipedia日本版による)。 スーパーをやたらにつけることについては、たとえば「おおぞら」「おき」など、全部の列車が「スーパー」つきになってしまって、何がスーパーなんだか分からないものも多い。この点、JR東日本の房総方面の特急の愛称から、「ビュー」だの「おはよう」だの余計な飾りを外して、「わかしお」「さざなみ」「しおさい」「あやめ」に統一したのは英断だったと思う。 一度消えてから復活した列車名称として「つばめ」「白鳥」「まつかぜ」などがあるが、いずれも旅情を感じることのできる良い名前だと思う(スーパー白鳥とかスーパーまつかぜになってしまうのは不満だが)。どの列車も昔は幹線の長距離走者だったものが、今は中距離の都市間輸送列車になっているのは、特急列車の役割の変化を反映していると言えるかも。 |
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とおりすがりの... 2007/12/22 12:28 |
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