とつか町だより

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<<   作成日時 : 2006/10/16 23:46   >>

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宮田律「中東イスラーム民族史―競合するアラブ、イラン、トルコ」
日本人の意識として、「中東」という地域は、とにかくイスラームの人たちが住んでいるというくらいで、一くくりで捉えてしまいがち。この本を読んで、アラブ・イラン・トルコの三者が、互いに影響を及ぼし合う一方で、異なるアイデンティティを維持しながら、この地域の歴史を作ってきたのだということを再認識。
ヨーロッパの諸民族(イギリスとかフランスとかドイツとか)については、ステレオタイプとはいえ一応のイメージを持っているけど、アラブとイランとトルコがどう違うかって普段あまり考えないもんなあ。

笹原宏之「日本の漢字」
日本語の漢字をめぐる議論はいつも見当外れの話が多くていらいらすることが多いんだけど、この本を読んで大変すっきりしました。ぼくの漠然と考えていたことがちゃんと書いてある。漢字のどこにこだわるかって、まさに使う人の意識の問題なんだよな。
ネット上で「旧字・旧かな」にこだわる人ってたまに見かけるけど、旧かなはともかく、「旧字」へのこだわりってあまり意味がないよなあと最近になって思うようになりました。この本にも書かれているように、康煕字典だって絶対ではないし、仮に康煕字典に準拠するとしても、所詮はパソコンのフォントに依存してしまうわけだし、「北」とか「令」(書き文字と活字・パソコンの標準フォントが大きく違う)のことを考えると、たとえば「しんにょうの点は一つか二つか」みたいな細かいことを気にしても仕方ない気がする。ただまあそれも個人のこだわり次第ですよね。ぼくも「藝」の字は「芸」よりこっちがいいなあと思って使ったりしてるんだけど、まさに個人的なこだわりですね。
あとこの本に出てきた話でなるほどと思ったのは、「表記の揺れ」って昔は今ほど気にされていなかったという点。同じ文章の中で、同じ単語をさまざまな漢字で書き分けるということが江戸時代くらいだと当たり前だったとか。しかも特に深い意味があるわけではなく、書いている時の気分次第で表記を変える。そう言えば荷風の小説を読んでいてもそういうケースはよく見かける気がする。今は(意図的なものでない限り)編集者に注意されてしまうそうです。
それと、看板にしか使われない字(曜を日ヘンに王と書くみたいな)や、学生のノートで使われる略字や、ありがちな誤字(「禁止」と書こうとして「禁」をつい「林+止」にしてしまうとか)等が、全部きれいな明朝体で印刷されているのが面白くて、ながめているだけでも楽しい本です。

森達也「放送禁止歌」
「放送禁止歌」とは何か。テレビプロデューサーである著者が、ドキュメンタリー制作のため取材を進めると、実はそんな制度は存在せず、メディアの思考停止が作り上げた幻であることが分かる。その裏側には日本人の心の奥底にある差別意識があった・・・。重いテーマが、常に「自分」に引き付けつつ書かれており、一気に読めました。

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