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zoom RSS 青木逸平「旧字力、旧仮名力」

<<   作成日時 : 2007/07/16 18:32   >>

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いわゆる新字・旧字についての資料集として使えるかと思い購入。
著者の青木逸平氏は編集(編輯)者・校正校閲者とのことで、学者さんではなく、また決してゴリゴリの旧字旧仮名論者というわけでもないらしく、それなりにバランスの取れた、実践的な内容となっている。

気になったのは、「旧字体」というのが明治以降に康熙字典の字体を基に各印刷所が作った印刷用字体のことである、ということがちゃんと書かれているのにもかかわらず、あとがきにおいて、「読者諸賢には、まず手書きでの旧字旧仮名へのアプローチをお勧めいたします」という記述があったこと。これってちょっと違うんじゃないか。

たとえば本書92ページにある「しんにょう」に関する記述。
「しんにょう」は新字体制定の際、すべて二点の「辶」から一点の「辶」に改められた。これは実に馬鹿げた改変だった。手書きの筆写体では、一点を打って、二点目からにょろにょろとつなげる形で書くのが普通だし、教育の現場でも今もそう教えている。教科書に使われる教科書体の字体でもその形になっている。結局、新字体の基本書体である明朝体での改変で、そこまでして手書きと活字の画数を一致させたかったのかと思う。
とあるのだが、「手書きで旧字にアプローチ」するとき、しんにょうはどうやって書けばいいのだろう。

その他、新字を指して「ひどくバランスの悪い字体」「評判の悪い字体」としている箇所がいくつもあるが、そのへんの価値判断は人によって異なるものであって、やや違和感を感じた。そういう指摘を受けている字は以下の通り。

沢(澤)将(將)発(發)寿(壽)揺(搖)鶏(鷄)粛(肅)
芸(藝)仮(假)欠(缺)秘(祕)台(臺)竜(龍)尽(盡)

このうち、ぼくも「藝」についてだけは同意。

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