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zoom RSS 危険な? 岩波新書2冊

<<   作成日時 : 2008/07/22 00:11   >>

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池内了「疑似科学入門」
前半は普通の疑似科学に関する解説。後半が「第三種疑似科学」という池内氏の考えた新しいカテゴリ(科学が苦手とする分野)についての論考で、「予防措置原則」なる考え方が提出されているのだが、これはけっこう問題が多いように感じた。地球環境問題のようなすぐには答えの出ない、複雑系の絡む問題については、完璧な結論が出ていなくても、影響が非常に大きければ、ひとまず保留すべし、というような主張。たとえば、地球温暖化の問題については、本当に二酸化炭素の放出量を抑えれば温暖化が止まるかどうかは分からないが、温暖化が進むと取り返しがつかなくなる可能性があるため、ここはひとまず二酸化炭素の放出量を抑えてみよう、といった感じだ。ただ、どちらの側を「影響が大きい」とするのかは価値判断の問題になるので、この理論はあまり意味をなさないと思う。二酸化炭素の放出量を抑えるために、別の取り返しがつかない問題が起きる可能性もあるわけで・・・。ほかの部分でも挙げられた例がピント外れのものが多い印象。この本じたい、トンデモに足を突っ込んでいると言われかねないように思う。本が手元にないので細かく指摘できないけど。

本山美彦「金融権力」
「金儲けは悪いことである」と言い切ったのには、ある意味で拍手。全体を通して、「金融工学のことは全く分からないが、とにかく一般の生活者の感覚から乖離しているから怪しからん」ということが延々と書いてある感じ。ぼくもどちらかと言えばそう思っているんだけど、経済学者の言うことではないよなあ。
サブプライム問題で米国流の市場万能主義がつまずいたということで、勇躍持論をぶちまけたのかな。
でも完璧な規制ができる主体なんてこの世界にはいないわけで、どうやって「金融権力」に代わる秩序を作るのかというと、例として出てくるのがイスラム金融とかノーベル平和賞の貧者の銀行とか、微妙にズレたものばかり。
なんだかなあ。

かつては一線級だった学者さんが、老境を迎え、最新の潮流に乗れないまま愚痴を言っている印象の2冊でした。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
■地球温暖化詐欺(3)-CO2の呪縛から解き放つ!
http://yutakarlson.blogspot.com/2008/07/3.html
こんにちは。地球温暖化二酸化炭素説、あるいは地球温暖化そのもの、少なくとも地球温暖化によって大災厄が人類にもたらされるという説は明らかに間違いです。私をはじめ多くの人が、このことについていろいろなところで言及しています。しかし、ほんどの人がco2説は正しいものとしているようです。しかし、これは単なるひとつの学説にすぎず、しかも間違えていることが明らかになっています。このことに関して、「地球温暖化詐欺」という動画がYouTubeに掲載されています。是非ご覧になってください。私のブログにこの動画を掲載するとともに、私自身のこれに対する意見も述べてあります。私自身はもうそろそろ多くの人がco2の呪縛から逃れるときだと思っています。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
yutakarlson
2008/07/22 10:39
>しかし、これは単なるひとつの学説にすぎず、
>しかも間違えていることが明らかになっています。

「間違えていることが明らかになっています」という部分がおかしいですね。「間違えている」というのも一つの学説に過ぎないのでは?
Uematsu
2008/08/10 14:51

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