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zoom RSS 小谷野敦「恋愛の昭和史」

<<   作成日時 : 2005/05/18 11:03   >>

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恋愛の昭和史
主として昭和期のいわゆる「中間小説」の記述を通して、日本人の恋愛感の変遷を考察した一冊。

小説って、時代を超えて読み継がれる名作ももちろん少数は存在するんだけど、その大半は、たとえベストセラーになったものでも、数十年もすれば忘れ去られてしまうものがほとんどなんだなあ、という感想を抱く。

菊池寛あたりは文藝春秋の創業者ということで名前が消えることはないし、「真珠婦人」のドラマ化で復刊も相次いだりしているけどこれは例外で、里見クとか広津和郎とか名前を辛うじて聞いたことがあるかどうかという感じ。山本有三や武者小路実篤は新潮文庫に入っていていちおう読み継がれてはいるけど、今の若い人は(ぼくもそこそこ若いけど)読まないんじゃないかという気がするのでいずれ消えていくのかもしれない。

戦後の人気作家にしても同じで、特にこの本の中で何章かをさいて詳しく述べられているのが石坂洋次郎と石川達三なんだけど、石坂洋次郎はたぶん映画「青い山脈」の原作を書いた人という形でしか残らない(映画が有名なのも吉永小百合と主題歌のおかげ?)だろうし、石川達三は既に忘れられかけているっぽい。(新潮文庫には「青春の蹉跌」がいちおうまだ収録されている。)

あと、女流作家の系譜っぽい話で、そう言えば「平林たい子」って文学賞のおかげで名前は知っているけどどんな作家か知らないなあ、とか瀬戸内晴美って林真理子の先駆者なんだなあ、とか見延典子(もう頬づえはつかない)って今どうしてるのかなあ、とかいろいろ思った。
恋愛の昭和史

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