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zoom RSS 続・葛城市問題(飛騨市とJIS漢字と「MS 明朝」)

<<   作成日時 : 2007/02/27 02:04   >>

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先日、葛城市とVistaの問題について書きましたが、その後いくつかの疑問点について調べていくといろいろなことが分かったので追記してみます。

(1)「鴎」と「騨」の違い

この2つの字には、「JIS X 0208-1983で大きく字体が変更された29字」の中の一つという共通点があり、「JIS X 0213」には第3水準漢字として含まれています。ところが、「鴎」の旧字体「鷗(U+9DD7)」については、Windows XPのパソコンであれば、とりあえず表示ができていたのに、「騨」の旧字体「驒(U+9A52)」については、同じWindows XPを入れていても、表示できたりできなかったりするのは何故かという点が疑問でした。

いろいろ調べると、この2つの字には、1990年に定められた「JIS X 0212」という規格(補助漢字)に含まれているかどうかという違いがあることが分かりました。そして、Windowsの標準的なフォントのセット(MS 明朝、MS ゴシック、MS UI Gothic)には、Windows98の時点から、JIS基本漢字(JIS X 0208:1990、JIS90)に加えて、補助漢字も(Unicodeにマッピングすることによって)実装されていたのです。ただし、当初はUnicodeに対応するアプリケーションが少なかったため、満足に扱える状態ではなく、文化庁とJISが日本文藝家協会から「森鴎外」などという表記しかできないなんて怪しからん、というお叱りを受けることにもつながっていたわけです(http://www.bungeika.or.jp/text/information/100122.htm)。

近年、Unicodeに対応するアプリケーションが増え、MS 明朝などに初めから含まれている「鷗(U+9DD7)」の字は、まずまず普通に表示できるようになってきていました。一方、「驒(U+9A52)」に関しては、Windows XP標準のMS 明朝などには含まれていないので、基本的には表示できなかったわけです。

さらにさらに、何故「驒(U+9A52)」が表示できる場合があったのかというと、最近のブラウザやその他のアプリケーションが備えているフォントリンク機能(ある文字コードに対して規定のフォントに対応する文字が定義されていない(グリフが存在しない)場合、インストールされている他の言語用のフォントを探しにいくという機能※)のお蔭であるようです。たとえば中国語の繁体字用のフォント「Ming LiU」がインストールされていれば、このフォントには「U+9A52」が定義されているので、何だか少し他の字と雰囲気は違うけれども、とりあえず「騨」の旧字体が表示できたのです。

※正確には、Unicodeにおいて日本語と同じスクリプト(≒言語)に属する中国繁体字・中国簡体字・韓国語のフォントを、この順番に探しにいくらしい。
詳しくはこちらを参照。
よく読んでないけどこれとかも関係ありそう。

Windows Vistaから採用された標準フォント「メイリオ」には、「JIS X 0213:2004」に含まれる文字がすべて入っているので、何の問題もなくこれらの文字が同じように使えるということになります。(電子メールを送るときなどはまた別かもしれないけど)

(2)何故基本漢字以外の漢字は、字によって雰囲気が違うのか

JIS基本漢字(JIS X 0208に規定される第1水準・第2水準の漢字)以外の漢字について、ブラウザに表示させてみると、字によって雰囲気が違うのが以前から疑問でした。一つの原因は、上記(1)にあるような、他言語のフォントに切り替えて表示されるケースだということが分かりましたが、同じMS 明朝やMS ゴシックであっても、基本漢字以外の場合は妙にギザギザした表示になるのは何故なのかずっと疑問でした。その答えは↓のリンク先にほぼ書いてありました。
http://www.ricoh.co.jp/font/backnumber/20040906.html
アウトラインのみのフォントでは小さなサイズで輪郭がぼけたり、潰れた りして見難くなってしまいます。ビットマップフォントは線を間引いて (省略)制作してありますので潰れることはありません。 スッキリしているのはそのためです。

つまり、MS 明朝やMS ゴシックについては、画面表示用のフォント(ビットマップフォント)が用意されているので見やすいと。
*MS明朝、MSゴシックでも全ての文字種にビットマップフォントを持っているのではありません。 あまり使われない文字や補助漢字などはビットマップを持っていません。それはデータ容量の問題と制作コストのバランスをとる 必要があるからです。

これがまさに答えで、ビットマップを持っていないフォントは、妙につぶれたりギザギザして見えるということなんですね。ここでは「補助漢字はビットマップを持っていない」とありますが、ぼくが先日インストールしたXP用JIS2004対応フォントを使ってみると、「鷗(U+9DD7)」や「驒(U+9A52)」についてもビットマップを持っているようです。

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