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zoom RSS 常用漢字追加案について 4

<<   作成日時 : 2008/05/16 01:40   >>

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常用漢字追加案について 3」のつづき

今回報道された追加案がロクに練られていない素案だということが分かってきたので、あまり真剣に検討しても仕方ないのかもしれませんが、字体についてどんな問題があるのかちょっと考えてみました。

(対応案1)
既存の常用漢字と同じ考え方で作った字体を採用する。文字によっては簡略字体となる。
しんにょうは1点となるし、噂の右上は「ソ」になり、「噛」の右側は「歯」になる。
(メリット)
漢字表内部での整合性が保てる。
JIS X 0208に馴れた人なら違和感のない字体になる。
(デメリット)
表外漢字字体表の印刷標準字体の方を“正しい”と感じる人も多い。
2004年に人名用漢字に追加された字体と異なる場合があり、人名用漢字の見直しが必要となる。
人名用漢字の字体を増やすことになれば、JIS漢字にも影響が出る。

(対応案2)
追加する字については、表外漢字字体表の印刷標準字体を採用する。
(メリット)
書籍等でなじんだ字体をそのまま使える。
人名用漢字やJIS漢字に影響を及ぼさない。
(デメリット)
漢字表としては非常に“美しくない”。
同じ構成要素を持つ漢字でも、“正しい”字形がどれか分かりづらく、実際の文書作成や教育現場への影響が大きい。

大きく2つの対応が考えられますが、どちらの道を行っても致命的な問題点を抱えてしまうような気がします。
その他、字体についてはいろいろなものを列挙することにして、規範となることを完全に抛棄するという手もあるかもしれません。

それにしても、「葛」が当選して、字体は「渇」「褐」「謁」に合わせることになったらどうなるんだろう?
JIS X 0213の1-19-75には「L+人」の字体が入っていて、これは人名用漢字だから消すわけにいかない。常用漢字は収録したいので追加で「ヒ」の字体を入れる。一方JIS X 0208の19-75は「ヒ」の字体が入っている・・・。83JISの悪夢ふたたび?

「噂」「樽」「蔽」「秤」「哨」「淫」「溺」の扱いも気になります。
これらの「点画の向きの違い」って、現行の常用漢字表では、「いわゆる康熙字典体」が別掲されていないので、「大きな差異がある」とはみなされていない一方で、常用漢字表でも表外漢字字体表でも「デザイン差」に例示されていない中途半端な状況にあるんですよね(ぼくの理解が正しければ)。
「噂」の右側を「尊」に合わせるのはそう簡単な話ではないですね。人名用漢字の問題も絡んでくるし。

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